夏の日暮れ前
今日はこの夏一番の暑さを感じた。暑がりなので本当にしんどかった。
西に沈むところの、ものすごく大きな夕日を前に見て帰宅した。輪郭がメラメラと燃えているようなオレンジ、あの太陽に灼かれていたのか!そりゃ暑いわなと思った。向かいの空には、まだ白くて丸い月が楚々としてあった。
犬はよその子に会えて興奮していたが、塀の穴友達のシーズーちゃんは留守でしょんぼりしていた。暑いからね、外にはいないよ…と言う私の顔を上目使いで見る。不満げだねぇ…笑。
犬と角を曲がると、サァーっと風が吹いていた。日が暮れ始めた頃の、まだ少し熱もある風。そしたら祖母を思い出した。
お風呂あがりに、小さい小さい、庭とも呼べないほどの所に置いたイスに、腰掛けてビールを飲んでいた。
サッカー生地のムームーを着て、首に薄いタオルをかけていたと思う。祖母は九州のおなごで、ビールが好きだった。えばって飲むのではなく、そっと飲んでいた。
そういえば、いつも祖父に日本酒を供えるだけでいたな〜。お婆ちゃん飲みたいかしら、ビール。
明日から9月、残暑が厳しいのは分かっているが、9月は涼しげな響きがする。