こまどりん

マイペースがたまにキズ。

8月16日、水曜日、台風の後。

マンションの入り口、白砂利の中から三日前の朝、テッポウユリ(というらしい)が、雨の滴をまとってパッ!と咲いていた。三つ子のテッポウユリ、あと二つも遅れて花が開きそうだったのに。雨と風に当てられて今朝は可哀想な事になった。

汗だくになってベランダ側に取り付けた日除けが、いっそ気持ちよい位に全落ちしていた。女のする事はこんなもんだろう。明日また挑戦。

お供えの桃を下げて冷やして食べる。皮をむくそばから色が変わる。別に誰にも見せないが綺麗な方を上に皿に盛った。甘かったり渋かったりする切り身。仏さんが先に食べたから渋い、などと母はよく言った。

伊集院静さんの犬のエッセイは所々に共感する一節があり、楽しく悲しく寂しく、読み終えた。その中で、『墓参に行ったと報告する人は表情も声も清々しく聞こえるし、何か大切なことを今日はしました、という感じであれは何なんだろう』というような一説があり、伊集院さん曰くあれは『人間が安心、安堵を覚えた折にあらわれるものだろう』と書いていた。

先日の墓参り、寺の手前を曲がったところで何だかしらん有り難いよ〜な気持ちがしたのは、安堵を感じていたのかぁ…などと思った今年の盆。

 

 

 

 

餡子

8月14日、月曜日、雨、台風近し。

一年の間が空いてしまった友達と、久しぶりにファミレスで会った。お互いの家から大体、中間くらいの距離のファミレスでいつも会う。

温かい『白玉ぜんざい』がメニューにあった。急にあんこが食べたい気分になり注文したが、今あんこがきれてて、すみません!と言われてしまった。

あんこがきれている、とはとても想定外だった。何もショックじゃない顔をしてチョコレートケーキを改めて注文した。

私の数少ない友人のMちゃんは、派遣を経て正社員として働いた会社での同僚だった。しっかり者だけど天然な事をやらかしたり、言ったりする人で可愛いらしい。

最近甥っ子が生まれて、毎日楽しいと言う。私達はお互い独り身だ。はらぺこあおむし、の動く折り紙を甥っ子に作ったと写真を見せてくれた。えー!すごいクオリティ!私が驚くと「私は裁縫も出来るよ、でも料理は大嫌い」だと言う。知り合って20年になるけど知らない一面を知れた令和5年夏。

甥っ子が可愛いくて、何でもしてやれると言うので私も、わかる!私も犬のうん⚪︎が手に付いても汚くないよ!と言った。私には甥っ子もいないので犬を引き合いに出すしかない。優しいMちゃんはケラケラと笑ってくれた。

親の話、職場の話、保険の話など年相応の話しを4時間ほどした。次回は来年の一月と決めて席を立つ。

会計に行くと、ぜんざいをきらして大変失礼いたしました!と店員さんに言われてとても恐縮した。こちらこそ長居して失礼しました、また来ます!土砂降りのなか帰った。

 

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伊集院静さんの本を読み終えた。